矢沢永吉激論集「成りあがり」を久しぶりに再読

この本を最初に読んだのは、恐らく１８年位前。

通算で２回位しか読んでいない。

ずっと本棚に残しておいてあったが

ふと先日急に読みたくなって取り出した。

読了して、妙に充実感のような納得感が得られた。

妙にリアリティーを感じた。と同時に何かがみなぎって来た！
 

この本の要旨

この本は、矢沢永吉さん（以後永ちゃん）の貧しかった幼少の頃の話から、

伝説のバンド「キャロル」の結成、解散、ソロデビューまでの出来事を

綴ってある。糸井重里さんが、永ちゃんを追っかけ回しながらインタビューした内容だ。

 

その時、永ちゃんはどういう気持ちで「音楽」に取り組んでいたか？

その「音楽」に掛ける熱い思いが行間から、ストレートに感じ取れる。

長年、ファンをやっているといつも言ってることだったりするから、とても良く判る。

 

永ちゃんも、この本を出版するにあたって「綺麗ごと」は書くな！

と言っている。ありのままの「矢沢永吉」が語った内容だ。

 ポイント

・関東　矢沢家一代

出身地は広島だが、広島は捨てて関東で初代を築くんだ！という意気込みがこの言葉に。

・父親は小学校２年の時に原爆の後遺症で亡くなった。

自転車屋を操業していたらしい。

・生みの母親は３歳の時に出て行っているので、おばあちゃんに育てられる。

・当時の口癖は「おばあちゃん、おもしろくない」

遊びと言えば、河原で泳ぐくらい。野球やサッカーなんてそもそも知らない。

グローブなんて見たこともなかったくらい。

・金だ、金があればなんでも手に入ると思っていた。

・でもほんとは、銭じゃない。おれに、銭だ！と思わせた何かに

腹立っている。そう思わせて２８年間やってこさせた何かに。

ホントは実は悲しい。

・ビートルズに感動して音楽始めなかったら板金屋だった

・愛読書はD.カーネギーの「人を動かす」。

新聞はスミからスミまで目を通す。

・方向を失ったとき人間はいちばん苦しい。

音楽に出会ってスーパースターになると決めてから、

苦労が苦労じゃなくなった。

・１８時間の夜汽車、途中ケツが痛くなって

「ヨコハマー、ヨコハマー」と聞いた途端に飛び降りた。

ココが永ちゃんの人生前半の最大のポイントだ。

もし、ケツが痛くなくヨコハマで途中下車していなかったら、

東京駅まで行っていたら、かなり大きく違う展開になっていたと思う。

・横須賀のクラブでバンドデビュー

人生初のギャラは５人で１万円。

永ちゃん、プロとしての最初のギャラ2,000円だよ！

コーラで乾杯したらしい。

３５億の借金を返せる永ちゃんも、最初は2,000円からスタートしたのだった。

 

僕の好きな永ちゃんの名言

「いつの時代も、やるやつはやる。やらないやつはやらない。」

まさにその通り。

 

キャロル始動。赤坂とか六本木のクラブ・ディスコに出るようになる。

ミッキー・カーチスとの出逢いからリブ・ヤング出演。

絶好調の中、突如解散。永ちゃんはもっと上を目指したかった。

バンドメンバーとの歯車が狂い出した。

 

「いけるとこまで、走り抜くよ。

　それが、オレのオレたる存在理由だよ。」

ソロデビューの時に。

 

 

あとがきby糸井重里

 

「人間の一生は、トーナメント戦じゃない。

　勝ったり負けたりをくりかえすリーグ戦だ。

　敗れぱなしなんてない。」

 

「人生、道はたったひとつではない。

　自分に合った道を見つけて、そこで「成り上がれ！」

　可能性は、山ほどあるはずだ。」

 

「矢沢永吉は、重いスコップを持って掘りまくっている。

　自分の腕で、汗を流して。」

 

まとめ

 

初版　昭和５５年の古い本だが、

自分ひとりで道を切り開いて行く生き様は当時の若者に

衝撃的だった。人生のバイブルだ、と言う人も多い。

 

ただ、僕は１８年くらい前に読んだ時は

「ふ〜ん、永ちゃんの若い頃はそうだったんだ。

苦労して這い上がって来たんだ、凄いな。」

ぐらいにしか思えなかった。

とにかく、永ちゃんは自信過剰でハッタリまくりの負けず嫌い。

ピュアなミュージシャンとして

日本の音楽業界に殴り込みをかけた。
オレは「矢沢永吉」のソロとして絶対音楽でスーパースターになりたい。

夢、野望、勝負、優しさ、真面目、いろんな人間性を持ったスーパースターだ。

 

 自分には無いものを持っているから憧れるんだよね。
 

勝ったり負けたりのリーグ戦を闘っていると「人生は楽しい！」

今回再読して、パワーをもらえた！もっとバリバリやって行こう！

  

 永ちゃんのCD全２７枚（笑）

そして、8/22と9/5はWOWWOWで番組あるらしいー。

   

「成りあがり」

人間、苦労がバネになる。

人生に迷っているサラリーマンに読んでいただきたい！
最後までお読みいただきありがとうございました！

#読んだ本